遺品整理や実家の片付けを行う際、家族が知らなかった「へそくり」や隠された財産が見つかることがよくあります。
埼玉県の遺品整理業者として、長年の知識で遺族からへそくりがあったら見つけて欲しいと依頼された場合の解決策を基に、人がへそくりをどこに隠しやすいか、その隠し場所と、それを見つけるための手順とチェックポイントを一覧にして解説します。
そのため、こちらのサイトは「へそくりを隠す場所」に関する知識を提供することを目的としているわけではありません。
遺品整理や実家の部屋を片付ける際に、知っておいて頂きたいことを主な目的としています。
へそくりの隠し場所 – 家の中
家の中には、意外な場所にへそくりが隠されていたり、現金がわかりずらい隠し場所に秘密で入れてあったりします。
例えば、タンスの奥深くや引き出しの裏側、または古い本や写真アルバムの間など、普段はあまり手を触れない場所に隠されていることがあります。
さらに、キッチンの調味料の空き瓶や食器棚の奥などの隠し場所をチェックすると貴重品が置いてあることも珍しくありません。
今まで、2150件以上の遺品整理を行ってきた業者の体験談をもとに、どうすれば「誤って財産を捨てずにすむか」、そのためのチェックポイントについてお伝えします。
実家の片付けの際にもお役に立ちますので、ぜひご参考ください。
タンス預金・引き出しの裏側
タンスの奥深くや、引き出しの裏側など、目立たない隠し場所に、タンス預金が隠されていることがあります。タンスは日常的に使う家具であるため、気づかれにくい隠し場所として選ばれることが多いです。
引き出しの裏側や底、さらには引き出しの中に二重底を作って隠す場合もあります。また、引き出しの内部だけでなく、タンス全体を細かく調べることが大切です。特に、大きなタンスや古い家具の場合、隠し場所が複数あることもあるため、注意深く確認しましょう。
本やアルバムの中
古い本や写真アルバムの間に、お金や通帳が挟まれていることがあります。
本は特に、旅行雑誌などに挟まっていることが多いです。これは、特にへそくりとして隠したというよりも、何らかの目的で現金を挟んであるケースです。
また、写真アルバムは、古いものであればあるほど、思い出と一緒に大切なものが隠されている可能性があります。そこに、現金封筒が一緒に挟んであることがあります。
そのため、古いアルバムや書類は念のため確認するようにしてください。本棚全体を丁寧に調べ、棚の奥や本の裏表紙の内側など、見落としがちな場所も忘れずに確認することが重要です。
女性に多いキッチンの隠し場所
キッチンは意外と見落としがちな場所ですが、調味料の空き瓶や食器棚の奥にへそくりが隠されていることがあります。特に、古い調味料の瓶や使用頻度の低い食器の後ろに隠されることが多いです。
全ての棚や引き出しを確認するようにしましょう。キッチンの引き出しや棚の奥まで手を伸ばして確認し、調理器具や食器の間にも注意を払うことが大切です。また、冷蔵庫や冷凍庫の奥、さらには古い家電製品の内部も確認することをおすすめします。
衣類のポケットやバッグ
衣類のポケットやバッグの中にも現金が隠されていることがあります。特に、衣類やバッグを念入りに調べることが必要です。
クローゼットや衣装ダンスの中にある季節外れの服や、滅多に使わないバッグなどは、見落としがちな隠し場所です。ポケットの中には、通帳だけでなく、お金や財布内のクレジットカード、その他の重要書類が隠されていることもあります。
また、バッグの内側ポケットや隠しポケット、底の部分に収納スペースがある場合もあります。これらの場所を全て確認し、特に重ね着している服や、複数のポケットがあるコートやジャケットなどは、丁寧に調べることが重要です。
さらに、古いスーツケースやトランクも見逃さず、内側や仕切りの中に何か隠されていないかを確認しましょう。
お仏壇にある貯めたお金
お仏壇もまた、へそくりや貯めた貯金が隠されている場所として、隠し場所のランキング上位に入ることが多いです。
お仏壇は家族の中でも特別な場所とされ、頻繁に手を触れられることが少ないため、貯めたお金が封筒に等に入れてあることがあります。
(※イメージ画像です。出典 写真AC)
引き出しや扉の内側、内部の小さな収納スペースなどに、貯めたお金が入れてないか注意してください。特に、経典やお供え物の中、香炉の底なども確認することが重要です。
また、お仏壇の背面や底部に隠しスペースが設けられていることもありますので、全体を丁寧に調べることが必要です。
遺品整理の現場では、お仏壇のなかに、額が数万円単位で現金が出てくるケースがよくありますので、見逃さないようにご注意ください。
預金通帳のかくし場所で多いところ
銀行関連の貯金通帳やキャッシュカードもまた、へそくりとして隠されることが多いです。
遺品整理の現場では、遺族が知らなかった預金通帳が本当によく見つかりますので、以下の場所に注意してください。
また、ときには自分が預金通帳の存在を忘れていたり、亡くなった方が認知症でまわりの家族に伝えられなかったケースもあります。以下の場所に注意してください。
書類棚やデスクの引き出し
書類棚や机の引き出しには、通帳やキャッシュカードが隠されていることが多いです。特に、重要な書類の間に挟まれていることがありますので、全ての書類を一枚一枚確認するようにしましょう。
書類棚やデスクは、日常的に使用していた場所なので、置きやすい理由もあります。また、書類の束の中に紛れ込んでいることもあるため、丁寧にチェックすることが重要です。
本に挟んだあるケース
現金と同様に、預金通帳が古い本や辞書の中に隠されていることもあります。
本棚全体を丁寧に調べ、ページをめくって確認することが大切です。本や辞書は、普段から目に触れにくい場所であるため、隠し場所として利用されることがあります。
特に、厚みのある辞書や参考書の中に挟まれていることが多いです。本の中を調べる際は、ページを一枚一枚めくり、隠されたアイテムを見逃さないようにしましょう。また、本棚の背後や底部にも注意を払い、隠し場所がないか確認してください。
リビング家具の後ろにあった事例
以前、遺品整理の部屋でリビング家具の後ろに封筒が貼り付けてあったケースがありました。
そのことに気づいたのは、家具を反転させた際に、テーブルの裏側に封筒が貼り付けてあったからです。
現場に立ち会っていただいたお客様に封筒を渡したところ、18万円ほど現金が入っていました。
依頼者からは「母はいろいろなところにお金を隠してあって、寝室のベットの隙間にも封筒があったんですよ。」と伝えられました。
ただ、家具の裏に貼ってあったとは夢にも思っていなかったそうです。
また、家具の引き出しの中も見逃せない隠し場所です。引き出しの一番奥や、底板の裏側に封筒を隠すことで、見つけにくくすることが出来るからです。
実家の片付けや遺品整理の際には、リビングの家具全体を動かして、裏側や下部、引き出しの奥などを念のため確認すると見落としがちな場所から出てくることもあります。
へそくりの隠し場所 – 車の中
以外に見落としがちですが、車の中にもへそくりが隠されていることがあります。以下の場所に注意してください。
車は、移動手段として使用されるだけでなく、男性の趣味の空間や隠し場所として利用されることがあります。特に、収納スペースやシートの隙間などは、隠し場所として適しています。車の中をしっかりと調べることで、思いがけない発見があるかもしれません。
ダッシュボード
ダッシュボードの奥や、隠し収納スペースにへそくりが隠されていることがあります。全ての収納スペースを確認するようにしましょう。
ダッシュボードは、故人や車の持ち主が頻繁に使用していたので、ダッシュボードの奥にある隠しマネースペースの中などには、重要な書類やお金が隠されていることがあります。
全ての引き出しや収納スペースを開け、奥まで確認することが必要です。
車のトランク
遺品整理業者になって初めて知った知識があります。それはトランクの中に用意周到に、夫のへそくりが隠されていることがあったことです。
特に、車のトランクは大きな収納スペースがあり、額は十数万円位で隠すのに適していたようにも見えました。
全ての収納スペースを開け、内部を確認し、見落としがないようにしましょう。また、トランクの内張りやカーペットの下にも注意を払い、隠し場所がないか念のため確認することをオススメします。
へそくりの隠し場所 – お年寄りがよく使う場所
お年寄りがよく使う場所にもへそくりが隠されていることがあります。高齢者は、普段から使い慣れている場所に貴重品を隠す傾向がありますので、以下の場所に注意してください。
これらの場所は、見落とされがちですが、意外と多くのへそくりが隠されていることがよくあります。お年寄りの生活習慣を理解し、日常的に利用する家具や寝具の周辺をしっかりと調べることが重要です。
ベッドの下や押し入れの布団の隙間
ベッドの下や布団の間には、へそくりが隠されていることがあります。マットレスを持ち上げて確認することが大切です。ベッドは、お年寄りが毎日使う場所なので、安心してへそくりを隠せる場所と考えることが多いです。
別の隠し場所として、押し入れの布団の隙間も見逃せません。
これは、どちらかというと「へそくり」の要素よりも、お年寄りはいざというときには現金を使えるようにとの考えがあるので、災害対策専用のお金として部屋に用意しているケースです。
そのため、布団を片付けようとする際には、現金が挟まっていないか必ず確認するようにしてください。
ソファの隙間
自宅ソファの隙間にも、お金が隠されていることがあります。クッションを取り外して、隙間を確認することが必要です。
ソファはリビングルームの中心にあり、お年寄りがくつろぐ場所としてよく利用されます。
特に、ソファのクッションの下や隙間には、小さなポケットや収納スペースがあることがあり、そこにへそくりが隠されていることがあります。
ソファ全体を注意深く調べ、クッションを取り外して隙間を確認し、見落としがないようにしましょう。また、ソファの背面や底部にも隠しスペースがあることがあるため、全体を徹底的に調べることが必要です。
日常よく使う家具
お年寄りが普段よく使う家具の中や裏にもへそくりが隠されていることがあります。特に、普段からよく使われている家具を念入りに調べることが重要です。
例えば、リビングルームのテーブルや椅子、サイドボードなどは、お年寄りが日常的に利用する家具であり、隠し場所として選ばれることが多いです。
テーブルの引き出しや、椅子のクッションの中、サイドボードの奥深くなど、見落としがちな場所にへそくりが隠されていることがあります。全ての家具を細かく調べ、引き出しや扉の内側、底部などを確認することで、貴重な財産を見逃さないようにしましょう。
へそくりの隠し場所を見つける解決ヒント
へそくりがどうしても見つからない場合には、以下の手順をヒントに対策してください。貴重な財産を見逃さないためには、専門的なアプローチが必要になることもあります。
へそくりが見つからない場合でも、諦めずにさまざまな手段を試みることでわかることがあります。
また、身内が意外と知っていることもあるので、解決できるポイントが見つけられることもあります。
家族や親戚に聞く
家族や親戚に聞くことで、隠し場所についての手がかりが得られることがあります。特に、お年寄りがへそくりを隠す際に家族に相談していることもあるため、確認してみると良いでしょう。
お年寄りは、信頼できる家族や親戚に隠し場所を伝えていることが多く、その情報がへそくりを見つけるための重要な手がかりとなるからです。
現金や貴重品が見つからない場合の解決策
それでも、預金口座、貴金属などの貴重品が見つからない場合は、専門の遺品整理業者にどうやって解決策を見つけるか相談することが非常に有効です。
業者は、これまでの経験と知識を活かして、見逃しがちな場所を徹底的に調査することができ、その結果、貴重品を見つける可能性が高まります。
特に、故人が隠した貴重品の捜索においては、プロの知識が必要となる場合が多いです。
また、現金や預金通帳は見つけにくい場所に隠されていることが多いため、プロの手を借りることで見逃しを防ぎ、解決策が得られることが多いです。
注意点
家や部屋で見つからない場合には、先ほどお伝えしたように家の外にある車などにも隠されていることがあります。
また、貴金属に関しては、持ち主が生前に売却していたり、信頼できる友人に管理を依頼していたり預けている可能性もあります。これらのケースでは、家族や親戚に確認することでヒントや手がかりが得られることがあります。
まとめ:遺品整理を行う際の事前知識
遺品整理の際に見つかるへそくりの隠し場所について、今回、家や車、通帳、お年寄りがよく使う場所と原因をお伝えしました。
さらに、遺品整理だけでなく、実家の片付けの際にも知識としてご活用ください。
見つからないへそくりを確実に見つけるためには、細部まで丁寧に調べることが大切です。
状況によっては専門業者の力を借りることで、解決策を見つけ出し、貴重な財産を見逃さない方法もあります。
特に遺品整理では、見落としがちな隠し場所を丁寧に調査し、大切な財産を見逃さないようにすることが、故人への最大の敬意になると実感しています。
今までご説明させて頂いた事例が、同じような状況に直面している方々の参考になれば幸いです。
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