自宅のお札とお守りの処分方法とお焚きあげ供養のタイミング

お札 処分 自宅

遺品整理や実家の片付けで、自宅の部屋に古くなった御札やお守りが見つかることがあります。その際、どう処分すれば良いか迷う方も多いでしょう。

この記事では、授かった御札やお守りを神社・お寺に返納して供養するポイントや、遺品整理業者に代行を依頼する手順、お焚き上げなどの正しい返納・処分方法を紹介します。

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お札・お守りご利益の期限?

遺品整理の埼玉中央 店長の内藤です。
現場で遺品の整理をする際、自宅にある神社やお寺から授かったお札やお守りの処分方法について、ご質問をいただくことがよくあります。

今回は、神社やお寺におけるその処分方法について、目次を入れておすすめの方法を含めてご紹介いたします。

まずは、御札・お守りの有効期限についてお伝えします。神社やお寺で授かったお札やお守りは、私たちを見守り、安心や幸せをもたらしてくれる大切な存在です。ただ、これらのお札やお守りも、永遠にその力を持ち続けるわけではありません。

長く手元に持つことは全く問題ありませんが、一般的には、時間が経つにつれてそのご利益が少しずつ薄れていくと考えられています。

多くの神社やお寺では、お札やお守りのご利益は「一年」が目安とされています。この期間を過ぎると、効果が少なくなってしまうと言われています。

そのため、年末の大掃除や新年を迎える際に、自宅にある古いお札やお守りを取り換えることが推奨されます。

自宅のお札の取り換えのタイミング

神社行事案内

お札を取り換えるタイミングとして、最も一般的なのが年末の大掃除です。新しい年を迎える準備として、古いお札を新しいものに取り替えることが広く行われています。

新しい年の始まりに新しいお札やお守りを迎えることで、さらに良いご利益を授かるとされています。

年始の行事のとどんど焼きで、お焚き上げする際に神棚とともにお札・お守りを返納することもできます。

自宅のお札・お守り処分方法

自宅にある神社やお寺で授かった古いお札やお守りをどう処分すれば良いのか、迷われる方は少なくありません。

お札やお守りは、私たちにとって安心を与えてくれるものであり、ただ捨ててしまうのは気が引けると感じることが多いからです・そのため、きちんと感謝の気持ちを込めて、適切な方法で処分することが大切です。

ここでは、5つの処分方法について詳しく解説します。

おすすめ処分法:神社・お寺に返納

神社

最も一般的でおすすめされる処分方法は、授かった神社やお寺にお札やお守りを返納することです。

この方法は、神様に感謝を伝えながら、安心して処分することができるため、広く推奨されています。

神社のお札

神社に参拝し、「古札納所や古神札納め所」と呼ばれる専用の場所に古いお札を納めることで、その年のご利益に感謝を示しながら供養を行います。

特に新年の初詣の際に返納することが多く、その後新しいお札やお守りを受け取るというのが一般的な流れです。

処分法:授かった神社が分からないとき

実家の遺品整理や部屋の片付けをしていると、自分で購入したものではない人気のお寺や神社で授かったお札やお守りが出てきて、どこの神社・お寺で授かったのか分からないこともあります。

また、旅行先で買ってきたお札・お守りや、長い間保管していた自分のお札やお守りでも、どの神社で授かったのかを忘れてしまうことも少なくありません。

そのような場合には、近くの神社に相談することが一つの解決策となります。
多くの神社では、違う神社で授かったお札やお守りでも、受け付けてくれる場合がありますので、まずは相談してみることをおすすめします。

神社・お寺に郵送し処分依頼

授かった神社・お寺が遠方にある場合、直接その場所を訪れてそのまま返納することが難しいこともあります。

そのような場合には、郵送でお札やお守りを返納する方法も検討してみてください。

まずは、その神社・お寺に電話やメールで連絡を取り、郵送での返納が可能かどうかを確認する手順を踏むことが重要です。

多くの神社では郵送でのお札やお守りの返納を受け付けていますが、一部の場所では対応していない場合もありますので、事前確認は必須です。
また、郵送する際には、感謝の気持ちを込めて丁寧に包み、慎重に送ることが大切です。

どんど焼きのタイミングで処分

どんど焼き」は、日本各地で行われる伝統的な行事で、お正月飾り、おみくじや古いお札、お守りを焚き上げて供養するための儀式です。

この行事は、地域によって「道祖神祭」「左義長(さぎちょう)」「鬼火たき」などさまざまな名前で呼ばれていますが、その目的は同じで、神様や仏様に感謝を示し、無事に一年を過ごせたことを祈念するものです。

どんど焼きの火でお札やお守りを焼くことにより、その年の厄を落とし、家族の健康と安全を祈ることができます。
このタイミングでお札やお守りを処分することは、ご利益を引き継ぐ意味でも非常に効果的です。

遺品整理業者に代行依頼

遺品整理を業者に依頼している場合、お札やお守りの返納を代行してもらうことが可能です。

特に、遠方に住んでいる方や、授かった神社が遠くて訪れるのが難しい方にとっては、非常に便利なおすすめのサービスです。

御札のお返し、代行

私たち遺品整理業者は、遺族の方からのご依頼で、お札やお守りを供養し、神社への返納手続きを代行することがあります。

また、業者に依頼する際には、どのように返納されるのかを事前に確認し、納得のいく方法で供養してもらうことが重要です。信頼できる業者を利用することで、安心して遺品整理を進めることができます。

お札やお守りの処分費用は?

お札やお守りを廃棄する際には、場合によっては金額が発生することがあります。方法や場所に応じた費用が必要になる場合があります。

具体的には、神社やお寺への返納や郵送、そして遺品整理業者に依頼する場合など、さまざまな状況で異なる費用が発生することがあります。

この記事では、それぞれのケースについて、どのような費用がかかるのかを詳しく解説していきます。費用の見積もりや準備をする上での参考にしていただければ幸いです。

神社・お寺への返納時の費用

お札やお守りを授かった神社やお寺に返納する際、一般的には費用はかかりません。

多くの神社では、古いお札やお守りを「古札納所」などの指定された場所に設置された納所にお納めすることで、感謝の気持ちを込めて供養を行うことができます。

費用はかからないとはいえ、感謝の気持ちを示すために、心ばかりのお賽銭や「お気持ち」を納めることが推奨される場合もあります。

これはあくまで任意のものであり、強制ではありませんが、古いお札やお守りの供養に感謝を込めて行うと良いでしょう。神社・お寺によっては、特別な供養を依頼する場合に別途料金が発生することもあるため、事前に確認しておくことが大切です。

一方で、宗派の違うお寺には違う神様に返納することになるので、受け付けてもらえないことがあるので、確認が必要です。

神社へ郵送する際の処分費用

授かった神社が遠方にある場合、郵送でお札やお守りを返納することが可能です。

しかし、郵送の場合は処分にかかる費用が発生することがあります。神社によっては、郵送でのお札やお守りの処分を受け付ける際に、供養料や郵送手数料をお願いする場合があります。

これらの料金は、神社によって異なりますが、通常は数百円から数千円程度が相場です。郵送前には、必ず神社やお寺に問い合わせて、費用や手続き方法を確認することが重要です。

また、郵送時にはお札やお守りを丁寧に包み、感謝の気持ちを添えて送ることを忘れないようにしましょう。

遺品整理業者に依頼する際の費用

遺品整理業者にお札やお守りの処分を依頼する場合、遺品整理の一環として無料で対応してくれることが一般的です。

ただ、これはあくまで遺品整理全体のサービスの一環として行われるものなので、お札やお守りだけの廃棄を依頼するのは難しいことが多いです。

また、特定の神社に郵送を代行してもらう場合、神社側から料金が発生することもあるため、事前に業者に確認することが大切です。
いずれにせよ、信頼できる業者を選び、納得のいくサービスを受けるためにも、しっかりとした事前確認が重要です。

神社とお寺で処分する際の注意点

お札やお守りを処分する際には、授かった神社・寺社や宗派(宗教)に応じて適切な方法で行うことが大切です。

特に、違う宗派お寺に返納する場合、受け付けてもらえないことがありますのでご注意ください。

そのため、事前にそのお寺が違う宗派のお札やお守りを受け入れているかを確認することが重要です。

場合によっては、受け付けていない寺社もあるため、まずは授かったお寺に返納するか、相談して最適な方法を選ぶようにしましょう。

異なる宗派寺院でお札やお守りを返納することは、不適切とされることがあります。

また、神社で授かったお守り・お札は神社に返納し、お寺でいただいたお守りはお寺に返納するのが失礼にあたらない正しい作法です。

処分の前に知っておきたいご利益

お守りは、古来より私たちの生活のさまざまな側面を守り、支えてくれる存在として親しまれてきました。

その一方で、時間が経つにつれて、その役目を終えたと感じる時期やタイミングが訪れることもあります。その際には、適切に処分することが求められます。

その前に、健康祈願や家内安全、学業成就、合格祈願、金運上昇、商売繁盛、交通安全、縁結び、安産祈願、厄除けなど、各お守りがもたらしてくれるご利益について理解しておくことが大切です。

ここでは、代表的なお守りの種類とそのご利益について、処分前に知っておきたい情報をご紹介します。

お守りの種類 ご利益
健康祈願 健康を守る
家内安全 家族全員の安全を願う
学業成就 学業の成功を祈る
合格祈願 試験・受験の合格を祈る
金運上昇 金運を高める
商売繁盛 商売の成功を祈る
交通安全 交通事故から守る
縁結び 良縁を願う
厄除け 厄災を避ける

地域別のどんど焼きの習慣

どんど焼き

こちらでは、時々ご質問がある「どんど焼き」の習慣について詳しくご説明します。どんど焼きは、日本各地で古くから続く伝統的な行事で、お正月に飾った門松やしめ縄、お札やお守りなどを神社やお寺で焚き上げる儀式です。

そして、どんど焼きの習慣は地域によってその呼び方や行い方が異なることがあります。特に、関東地方と関西地方では独自の風習があり、それぞれの地域で大切にされてきた伝統が根付いています。

お札やお守りを処分する際には、地域の習慣に従い、適切な方法で供養することが大切です。以下に、関東地方と関西地方のどんど焼きについて、詳しくご紹介します。

関東地方のどんど焼き

お焚き上げ用の返納箱

関東地方では、どんど焼きが広く行われており、多くの地域でお正月明けの1月中旬頃に開催されます。

どんど焼きは、地域によって「さいと焼き」「お焚き上げ」など異なる呼び方がされることもありますが、その目的は共通していて、神棚・正月飾りや古いお札、お守りを焚き上げることで、その年の無病息災や五穀豊穣を祈願するものです。

関西地方のどんど焼き

関西地方では、どんど焼きの他に「左義長(さぎちょう)」と呼ばれる行事が行われることが多いです。どんど焼きと同様に、お札やお守りを焚き上げることで供養します。

お札・お守り感謝を伝え処分

お札やお守りは私たちの願いを受け止め、守ってくれる存在です。処分や返納を行う際には、そのご利益に感謝の気持ちを伝えることが大切です。感謝の気持ちを込めて丁寧に処分・返納することで、新たなご利益を授かる準備が整います。

自宅のお札・お守りよくある質問

この記事では、目次を入れお札やお守りの処分方法について解説させて頂きました。こちらでは、特定の疑問や処分時の具体的な手順について、さらに詳しい情報を提供しています。

自宅でお守りを処分する方法はありますか?

本来、お守りは授かった寺社にお返しするのが最も適切な方法とされていますが、事情によりそれが難しい場合もあります。

そのような場合、神社・お寺以外に自宅でお守りを廃棄する方法もあります。

まず、お守りを白い半紙に包み、感謝の言葉を込めて丁寧に包みます。その後、で清めることで、心を込めた供養を行います。清めた後は、封筒などに入れ地域のゴミ出しのルールに従い、燃えるゴミと一緒に捨てることも可能です。

一方で、自宅の庭で燃やす・焼却する方法もありますが、各自治体のルールや条例に従う必要があるため、事前に確認しておくことが重要です。

ただし、この方法を選択する際には、必ず感謝の気持ちを忘れずに持ち、心を込めて手順を行うことが大切です。また、可能であれば、後日でも寺社に足を運び、感謝の気持ちを伝える機会を設けると良いでしょう。

御札・お守りを返納するタイミングはいつ?

御札やお守りを返納するタイミングは、一般的に1年が目安とされています。

特に、正月に新たなお札やお守りを授かった際には、前の年のお札やお守りを返納するのが適切です。

その一方で、1年以内であっても、お願いごとが成就したり、達成された場合には、その時点でお礼を兼ねてお札やお守りを返納することが望ましいです。

自宅にたくさん神社のお札やお守りが..

遺品整理の現場や実家の片付けなどで、神社で授かった多数のお札やお守りが見つかることがあります。このような場合、神様同士が「ケンカをする」といった心配は必要ありません。お札やお守りが複数あっても、基本的に問題はありません。

お守り

大切なのは、これらを処分する際に、感謝の気持ちを忘れず、適切な手順で供養や返納を行うことです。

最後までご覧頂きましてありがとうございました。
今回は私たち遺品整理業者に、代行依頼が多い自宅にあるお札とお守りの処分方法の手順について解説させて頂きました。

処分方法にはいくつかありますが、もし遺品整理をお考えの際には、業者に依頼することで料金がかからずに処分できることが多いです。

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当店では、元ホテルマンの店長が、ご遺族のご要望を丁寧に伺いながら、一緒に進めてまいります。
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