資産紛失、デジタル遺品の危険性とは?

 

2002年より、さいたま市内で生前整理、遺品整理業者として、2150件以上の作業を行ってきました。最近現場で困ったことが起こります。
それは、故人が残したデジタル遺品問題です。

現場で、故人の方が使っていた、スマフォ、パソコンに部屋にありますが、遺族の方々は、パソコン内にデーターが入っていることにあまり注意がむきません。 その理由は、ご遺族が遺品を見て「いったいどこから手を付けたらいいのか?」膨大な量を見て圧倒されるからです。


ただ最近ではペーパレス遺品、インターネットバンク、保険会社(ペーパレス割引)、証券取引、生命保険などが普及しています。

もし「生前、故人がどこの銀行を利用していたのか?」わからないケースでも、部屋のなかに預金通帳・また、金融機関から届いている、郵便物があれば、手掛かりとなります。

ご参考までに銀行に預けられたままの「休眠口座」は、毎年800億円以上増え続けています。本人が忘れてしまっていることがあれば、もしその方が亡くなった場合に遺族が把握することは困難です。

そして最も危惧されるのは、故人が遺した資産がデジタル環境のなかでしか把握が難しいケースです。これにはまず「パスワード」が立ちはだかります。

国内には、それに対応する会社が1社ありますが、パソコンに比べ、スマフォのパスワード解明は難しく、国内最先端の技術でも、アイフォン7以上の、暗証番号6桁以上は現時点(2019年12月)で解明が難しい状況です。


銀行の休眠口座(長期間にわたって取引のない口座)は年々増加していますが、ログインできなければ、中身がわからないケースが増え続けます。

そのためスマフォ内に一元化されている、故人の資産は恒久的に知ることはできなくなります。

ただ、今後は解明状況が少しづつ進んで行くため、現在、当店をご利用頂いた方限定で現場で可能な場合に限って対応方法のご相談をお受けしています。

※当店は遺品整理業者です。

そのため、現在、個別案件などお電話でのご相談は致しておりませんので、あしからずご了承ください。


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