実家の家財・遺品および荷物整理は、故人の思い出や感情が詰まった大切な作業です。
こちらのブログでは、私たちが清瀬市の部屋で体験したそれぞれの出来事と、ご相談事例をご紹介します。
整理を進めようとお考えの皆様が、今後どのような方向性で進められるか、ご参考いただければと思いまして事例としてご紹介しています。
溶解処理のご依頼・部屋での注意点・最近増えている作業の3つの事例
1件目の事例では、公団住宅にお住まいのご夫婦から、隣の棟にある実家の片付け相談がありました。父親が出版関連の仕事をしていたため、それらの書類を含めて特に注意が必要でした。
2件目の事例では、遠い親戚の部屋の整理を行う際のリスクについて、遺族の方にご説明しました。具体的にはお身内であっても「遠い関係ではないですね?」とお話ししました。
3件目の事例では、生前整理のご相談を受け、介護施設への入居に伴う持ち物の整理をお手伝いしました。
それでは、これらの具体的な事例を通じて、注意すべき点や進め方について詳しく見ていきましょう。お客様の体験談を交えながら、実際の作業の流れやポイントを紹介していきます。
【公団現場での事例のご紹介 】
公団で行った事例をご紹介いたします。今回のご依頼は、同じ公団内に住んでいるご夫婦からでした。ご夫婦の長女の方は別の棟に住んでいて、実家は隣の棟にありました。
50代の長女の方が特に気にしていたのは、父親が以前出版関連の会社に勤めていたため、その時期の著者とのやり取りや文書が外部に漏れないようにして欲しいとご相談がありました。
見積もりで訪れた際に、当店では作業する現場で細かく分別した後に、機密文書の溶解処理場持ち込んでいる点について説明しました。
溶解処理とは一般の方には分かりずらい言葉ですが、現場で紙類を分別して、溶解処分場に持ち込むことによって、個人情報を含め外部に漏れることはないことを伝えました。
また、他のご遺族の方々が、現場でシュレッターをかけている光景を見ることがありますが、溶解処理をするので、ご遺族の方がシュレッターをかけなくても大丈夫だということも話しました。
作業当日は、長女の方と極力一緒に書類を確認しながら進めました。お客様は整理を経験するのは初めての方ばかりですので、細かく分別を行いながら、再度「個人情報が外部に漏れる」ことがないことをお伝えしました。
初めは、私たちの作業の様子を見ていた方ですが、徐々に安堵した表情が伝わってきました。業者によっては、同じ間取りでも「1日で終ええる業者と3日近く時間をかける業者」が存在しますが、当店では作業効率よりも丁寧さを徹底します。
【亡くなった方の部屋にある、危険物にご注意ください 】
当店にご連絡があった際にお客様に確認させていただくことがあります。それは「お身内のかたであっても、遠い関係の方のものではないですよね?」ということです。
先日、長年会っていなかつた叔父の部屋の片付けのご相談がありました。ご依頼いただく際にはは、多くの場合、家族や親族からですが、時には遠い親戚からの依頼もあります。
そのような場合は、相手のライフスタイルや健康状態について詳しくわからないことが多いので、部屋に入る前には注意が必要です。
例えば、長年会っていなかった叔父や叔母の部屋を整理する際、その方の病歴や持病について、親類が把握していないことが多いからです。
実際に起きたことをお伝えすると、以前遺品整理の現場で、ベットの下に注射針がおいてあったことがありました。
その現場は、15年以上あっていない父親が部屋を引き上げるので、息子さんからの依頼でした。息子さんとしても長年父親とあっていなかったので病歴までは把握していませんでした。
そういったこともあるので、まず確認する方法としては、故人が使っていた財布の中をチェックするようにしてください。
診察券などの医療関係のカードが入っていることが多多いからです。診察券から通っている病院が分かれば病歴を把握できる可能性があります。
最近では「個人情報の観点」から、判明できない可能性もありますが、故人がどのような薬を服用していたかを確認する大切さをご相談頂いた方にお伝えしました。
もう一つの注意点は、整理作業中に見知らぬ人が訪ねてくることです。実際に私たちが過去に経験したケースでは、作業中に突然見知らぬ方が訪れたことがありました。
こちらも15年近く前の話になりますが、作業中に見知らぬ人がいきなり部屋を訪ねてきたので、本当に驚いたことがあります。
手前味噌で恐縮ですが、私自身が出版した本のなかにも、リスクの部分についてお伝えしています。
親切心で親族の整理を行った状況で「いきなり知らない人が訪ねてくると」皆さん困惑されます。そのため、特にしばらく会っていなかった人の部屋を片付ける際には、そういったことも稀にあることを知っておいてください。
具体的には、見知らぬ人が訪ねてきた場合には、故人とどんな接点があったのか確認することが重要です。必要な場合は必ず連絡先を聞いておいてください。
繰り返しとなりますが「ライフスタイルを把握していない故人の部屋にはリスク」があるので慎重に考える必要があります。
【引っ越しを前提とした家財整理 】
先日、お客様から実家の家財整理のご相談がありました。お客様は60代の長男の方で、最近母親に認知症の症状が現れ、父親も80代と高齢であるため、両親が介護施設に入居することになりました。
持ち家の場合、直ぐに家を売却することは少ないのですが、賃貸物件では家賃の負担があるため、多くの物を処分する必要があります。このケースでも、賃貸物件に住んでいるため、家財道具を整理することになりました。
長年住み慣れた家の物を処分するのは、ご両親にとっても非常に感情的な負担が大きいものです。特に、ご高齢の方々にとって、物には多くの思い出や愛着が詰まっており、それを手放すことは簡単ではないからです。
そのため、私たちは、家財を整理する現場でも一つ一つの物を丁寧に扱いながら、整理を進めることを心がけています。たとえ処分するものといっても、ご両親にとっては「思い出がある品」だからです。
整理を進める中で、荷物の持ち主がその場にいる場合には特に気を遣うようにしています。
ときどき「やはり捨てて欲しくない」ような様子を感じることがありますので、その際には作業スピードを落としてご依頼頂いた方に「本当に捨ててよろしいですか?」確認を取ることもあります。
最終的に、ご両親は必要な物だけを持って介護施設に移り住むことができました。何もない残された家の中はすっきりと片付き、新たな一歩を踏み出す準備が整いました。生前整理は、物の整理だけでなく、心の整理でもあると現場でよく実感します。
【お客様事例から当社サービス】
今回は、3つの事例をご紹介しました。
1件目の事例では、公団住宅にお住まいのご夫婦から、隣の棟にある実家の整理依頼がありました。父親が出版関連の仕事をしていたため、それらの書類を含めて特に注意が必要でした。書類の溶解処理を行い、外部に情報が漏れないよう徹底しました。
2件目は、遠い親戚の部屋の整理に関するご相談でした。20年以上会っていなかった叔父・叔母さんの部屋の整理を行う際、相手のライフスタイルや病歴がわからないため、特に注意が必要です。部屋にはインスリン注射の針が残っていることもあり、感染症のリスクを考慮しながら慎重に進めるようお伝えしました。また、故人宛に見知らぬ人が訪ねてくることもあるので注意が必要です。
3件目は、お客様のご両親が介護ホームに入居するため、賃貸物件に住んでいたため、家賃の関係で大半の物を処分する必要がありました。
介護ホームには基本的な家具や電化製品が備わっているため、必要最小限の生活用品と衣類だけを持ち込むことが多いです。処分する物にも思い出が詰まっているため、荷物の整理の作業にも時間をかけて対応しています。
これらの事例を通じて、当社はお客様の気持ちに寄り添いながら、安心して任せられるサービスを提供しております。お困りごとがありましたら、どうぞお気軽にご連絡ください。
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清瀬市で遺品整理・実家の生前整理
実家の片付け – 公団住宅での進め方と注意点