遺品整理で処理が難しい・困難な物をプロの業者が注意点まで解説

遺品整理の部屋で処理の取り扱いが困難な物とは

埼玉県さいたま市の遺品整理業者の当店には、ご依頼がある遺族の方からよく頂く質問があります。

それは、「遺品の中に特殊で危険でかつ処理が困難な種類の品物はありますか?」です。

ご相談頂く際に多いのは、故人の遺品のなかはどんな物があるのか判断がつかないことがあるからです。

その一方で遺品の中には、回収や片付ける際に危険なものが含まれていることも少なくありません。

特に医療系廃棄物(注射針など)は、遺品整理業者では取り扱いができない、特殊な廃棄物になります。
本記事では、そうした物の注意点や取り扱い方、それ以外の危険物があった際の適切な回収や処分方法、そしてそれにかかる費用について、詳しく解説しいくつかのポイントを一覧としてご紹介いたします。

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遺品整理を進める際の注意点

遺品整理を行う際には、故人の遺品に含まれる品物を正確に把握することが重要です。

遺品の中には、取り扱いや回収方法に注意が必要な物や処理が本当に困難な物が含まれていることがあります。

これらを確認し、適切な対策を講じることで、安全かつ効率的に遺品整理を進めることができます。また、相続に関わる貴重品や手続きが必要な重要書類の確認も忘れずに行いましょう。

遺品整理の前に確認すべきこと

遺品整理を始める前に、まず故人の遺品にどのような物が含まれているかを把握することが大切です。

これは、故人が生前に持っていた危険物や貴重品が含まれている場合に、適切な対応が求められるためです。

医療系注射針

例えば、医療廃棄物や危険物は専門の処理が必要ですので、遺族が無闇に触ると事故につながるリスクがあります。

事前に危険物や貴重品のチェックリストを作成し、適切な処理方法を検討しておくことで、整理作業を安全かつ効率的に進めることができます。

危険物の確認と取り扱い

遺品整理を行う際には、次に危険物の片付けや取り扱いに注意が必要です。

例えばガスボンベや薬品、古い電池などは、片付ける際に誤って処分すると火災や爆発の危険があります。これらの物を取り扱う際には、安全な手順に従うことが不可欠です。また、見慣れない物や不明な物があった場合は、無理に処理せず、専門の回収業者に依頼することが最善です。

遺品整理で業者が処理できない物

遺品整理業者が処理できない遺品

遺品整理を行う際には、業者でも処理が難しい遺品があることを改めて知っておいてください。

特に、使用済みの注射針やその他の医療廃棄物は、その典型的な例です。

これらの物品は感染症のリスクが非常に高いため、通常の廃棄方法では対応できません。誤った方法で廃棄した場合、健康に深刻なリスクが発生する可能性があります。

適切な処理を行うためには、病院などの専門の施設に依頼することが必須です。

特に使用済みの注射針は、血液や体液が付着していることが多く、これが感染症を引き起こす可能性があるからです。また、カミソリも同様に感染症の危険があるため、適切に処分する必要があります。

特殊な遺品処理に対する不安と注意点

生前に、故人が糖尿病などの病気でインスリン注射を使用していた場合、部屋に使用済みの注射針が残されている可能性があります。

ただ、親族が遺品整理を行う場合、故人の病状等の情報や暮らしていた環境がわからないことが多く、こうしたリスクを見落とす(チェックしない)ことがあるかもしれません

特に使用済みの注射針は、血液や体液が付着していることが多く、これが感染症を引き起こす可能性があるため、大変危険です。
そのため、通常のゴミ出しとして廃棄することは厳禁で、遺品整理業者も回収及び取り扱うことが出来ません。
(※ なお、市町村によっては、決められた指示に従えば対応可能な場合もあります。詳しくは最寄りの市町村にお問い合わせください。)

インスリン注射張りに注意! 引用:公益社団法人 全国ビルメンテナンス協会のサイト

遠方に住んでいる親族の誰かが、亡くなった人の部屋を訪問する際に、どんな遺品があるのか不安を感じる方もいます。そのため、特殊な遺品や処分品に注意を払い、特に医療廃棄物や危険物を必ず適切に処理することが重要です。

くれぐれも、感染症のリスクを受けないよう、遺品整理を安全に進めるようにしてください。

消火器の取り扱いの注意点

消火器

遺品整理を進める際には、遺族が知らない物が多く含まれていることがあります。
特に、消火器は物置や納戸などに長期間放置されていることが多く、その存在が見過ごされることがあります。

ただ、消火器には寿命があるので、消火器を発見した場合には、その状態や使用期限を確認し、適切に処理することが重要です。

消火器の寿命と処分方法

消火器には寿命があり、通常は5年から10年が目安とされています。使用期限が過ぎた消火器は、いざという時に機能しない可能性が高く、非常に危険です。そのため、使用期限が過ぎた消火器は速やかに処分する必要があります。

処分方法としては、日本消火器工業会が消火器の処分・リサイクルを委託契約している回収サービスの場所に持ち込む方法があります。

また、ホームセンターなどでは、買い替えを前提に、新しい消火器を購入した際に、古い消火器を引き取ってもらうサービスがあります。

ただし、古い消火器の年式・形状および状態によっては回収が難しい場合もあります。
そのため、回収が可能かどうか、そしてその場合の費用がいくらかかるかについても、事前に確認することをお勧めします。

消火器の取り扱いと処分費用相場

消火器を廃棄する際には、いくつかの安全面での考慮が必要です。まず、消火器が完全に使用されていない場合、中に残留圧力があることがあり、誤った取り扱いや片付け方をすると爆発や漏れなどの危険を引き起こす可能性があります。

消火器の取り扱いに注意

遺品整理業者の当店では、遺品を片付けているときに遺族の方が気づかなかった消火器が見つかることがよくあります。そのため、遺品整理の過程で、日本消火器工業会が保管や回収を委託した場所に代行して持ち込むことがあります。

また、代行時の費用相場は消火器の販売時期(2010年1月以降)によって異なりますが、一般的な家庭用サイズの場合、収集回収代金を含めて2000円~3500円程度です。
本数が増えると、1本あたりの運搬費用がやすくなることが多いです。

危険物の取扱い処理について

遺品整理の際、消火器以外にもさまざまな危険物が見つかることがあります。これらの物品はしっかり適切に処理しなければならず、特に大量の場合は専門業者への依頼が必要となることがあります。

大量のライターの処理

100本以上のライターが見つかった場合、専門業者に依頼すると別途追加金額がかかることが一般的です。

使い捨てライター

これらは火災のリスクが高く、通常の廃棄方法では困難なため、専門的な処理や回収が必要です。遺品整理業者のなかには、別料金で収集可能な業者も存在します。

大量の灯油缶やペンキの処分

まず、灯油はガソリンスタンドにお願いするのがおすすめです。ただし、全てのガソリンスタンドで灯油を取り扱っているわけではありませんので事前に確認が必要です。
(※ 処分費用は量によっても異なりますが、頼むには無料~500円程度が多いです。)

そして、業者が取り扱いが困難なものには、ペンキ(塗料)がります。ごく少量のペンキであれば、新聞紙などに塗り広げて乾かし、燃えるごみとして処分できる場合があります。

ペンキ

その一方で、ペンキは液体の状態では業者が引き取れない場合が多く、乾燥させた状態でのみ処理が可能だからです。

蛍光灯とガスボンベの処分の注意点

蛍光灯

蛍光灯は誤って部屋で踏むとガラスが割れ、破片によって怪我をする危険があります。そのため、処分する際には、割れないようにしっかり梱包し、安全に処理することが重要です。遺品整理の現場では、こうしたガラス製品を取り扱う際にも注意が求められます。

また、ガスボンベは内部に残留ガスがあると、火災や爆発のリスクが高まるため、取り扱いには慎重さが求められます。これらの危険物は、火災防止の観点からも専門業者による適切な処理や回収が推奨されます。

亡くなった人の部屋での注意点

亡くなった人の部屋は、衣類や家具が散乱して床が見えないほど片付いていないケースもあります。こうした状況では、誤って蛍光灯やその他のガラス製品、鋭利な物を踏んで怪我をするリスクが高まります。

スリッパ

私たち遺品整理業者は、そういった状況で必ずスリッパや保護靴を履いて部屋を片付けることにしています。
実際、和室の部屋から隣の間取りの部屋へ移動した際に、隠れていたガラスを踏んで怪我をしたケースもあります。そのため、作業前には床をしっかりと確認し、危険物がないか確認するようにしてください。

遺品 処理と整理サービス業の違いとは?

よくあるご相談として、「遺品 処理」と「遺品整理サービス」の違いについての質問があります。

遺品処理は、部屋に残っている物一切が不要という前提で回収や片付けを含め進めることがありますが、遺品整理は、部屋に必要な物、価値がある見つかっていない高額な貴重品や個人情報が残っている可能性があるという前提で進められます。

そのため、遺品整理業者は、ゴミ処理だけを目的として部屋を片付ける訳ではなく、作業時間が長くなり掃除まで行うことが多いです。
その結果、どうしてもゴミ処分だけを行っている業者にと比べて請求費用が高くなる傾向があります。
その一方で、残しておきたい遺品を勝手に処分されて後悔するリスクが確実に軽減されます。

遺品 処理の意味とその理由

遺品処理は、遺品や家具・テレビなどの家電、さらには仏壇まで安くすべて撤去することを目的とすることが多いです。
この場合、業者への支払い費用をやすく抑えることはでき、作業の完了も早まりますが、遺品に対する悩みや気持ち等の感情的な要素は重視されず、残された物を一括で片付け処分する形になります。

こういった前提は、住まいとなるマンションなどの不動産物件の賃貸契約で、解約に伴う退去の期間が迫っているタイミングで、準備が不十分なまま当日に業者を手配するケースで、実際に起こりがちな状況です。

そのため、遺品 処理と遺品整理の作業内容の違いを比較すると、遺品処理が全てを片付けて、素早く搬出し回収することに重点を置くのに対して、遺品整理は、遺族に寄り添って必要な着物や衣類、写真、手紙、形見となる貴重品、現金、美術品まで丁寧に捜索し、保存することまでを目的としています。

そして近年では、デジタル遺品の扱いは慎重に行う必要があり、インターネット上の個人情報の流出問題を避けるためにも、できるだけ正しい知識を持つ業者のサポートを活用すると安心です。

遺品整理業者のプロセスと注意点

遺品整理では、必要な種類な品物を残しながら整理を進めることが求められます。
そのため、遺族との合意を得ることが重要で、遺族の意向を尊重しつつ、不要な物を処分し、貴金属や通帳、思い出の品を探すことも目的となります。

遺品整理の現場

遺品整理を行う際には、感情的な負担を軽減するため、プロの業者に依頼することが推奨されますが、家族との連携を密に取り、作業の方針を確認しながら、必要に応じて調整を行い、適切に進めるコツも大切です。

遺品の処理だけを重視する場合は、ゴミ屋敷業界の人や・不用品回収業者などは家の荷物を素早く片付けますが、遺品を整理する場合には作業効率よりも手間をかけたサービス内容が優先されます。

そのため、良い業者を選ぶ際には、自分が思っていた作業と違うトラブルを抱えないよう、注意が必要です。
関連サイト: 遺品整理業者と不用品回収の違い

まとめ:遺品で処分困難な物の対応方法

いかがでしたでしょうか。こちらでは遺品のなかで処理が困難な物を中心に、遺品処理と整理の違いの事例もご紹介しました。よくある質問として、こうした処分が難しい遺品に関する対応方法についても、ぜひ参考にしていただければ幸いです。

特に医療系廃棄物の注射針は、感染症のリスクが高く、適切に扱わなければ深刻な健康被害を引き起こす可能性があります。

病院

そのため、使用済みの注射針は、支給元の病院などに依頼して安全に処分するようにしてください。
もし、自宅で発見されて支給された病院が分からない場合は、かかりつけの病院・最寄りの医療機関等に引き取ってもらえるか聞いてみてください。

また、消火器やガスボンベ、ペンキといった危険物も、もちろん通常のゴミとして処分することはできません。
これらの遺品は、そのまま放置しておくと火災や爆発のリスクがあるのでご注意ください。

初めて遺品整理を進める際にまずは、こうした危険物が含まれていないかを必ずに確認するようにしてください。

遺品整理の現場

また、現状、遺品を費用を抑えて処分する際には、不用品回収業者でも対応可能ですが、遺品整理業者を利用する方がおすすめです。

遺品整理業者は、遺品で残す物に対する配慮や専門的な処理方法を熟知しいるので、空き家の部屋の片付けを考える際にも、感情的な負担を軽減しながら整理を任せることができ、納得のいくサービスをスムーズに実施するからです。

たくさんある業者のなかで、迷ったり困った場合でも、経験豊富な遺品整理業者を利用することをご提案します。

このように、遺品整理では、物品の特性やリスクを理解した上で片付けることが求められます。

安全かつ確実に処分するには、ご家族との連携を密に取りながら、口コミ評価が高く、ノウハウを持つ優良な遺品整理業者選びが大切です。関連サイト掲載:おすすめ評判の遺品整理業者の選び方

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最後までお読みいただき、誠にありがとうございました。

実家の遺品整理でお困りの際は、ぜひ私たちにご相談ください。親の大切な品を丁寧に扱う経験と実績を持つ当店は、埼玉県さいたま市に拠点を構え、年中無休でお見積りや作業を行っております。

お部屋での分別仕分けから、不要なゴミや家財を整理した後の清掃とハウスクリーニングなどのオプションサービスまで、お客様のご要望とご希望に応じたお手伝いをさせていただいております。
費用などの詳細を含め、ご不明な点はお気軽にご連絡ください。

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外部サイト: 使用済み注射針回収事業(東京都薬剤師会)


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