遺品整理では「親が大切に保管してくれた雛人形・五月人形」がよく押入れ・納戸などより出てきます。
親が残してくれた雛人形を見ると、親との思い出や、子供の頃を思い出すことがあるので、捨てづらいと感じる方が多いです。
ただ、保管場所の問題と、古くなってしまっているような場合は、形見として、雛人形・五月人形などを自宅に持ち帰る方は少ないです。
そのため、親が残しておいてくれた気持ちと、捨てることは親へ申し訳ない気持ちが交差します。
●遺品整理で雛人形・五月人形の捨て方のご相談
さいたま市内のお客様より伺った話です。
「両親が亡くなり、主人と実家の荷物を整理していた時に、判断に迷う物がありました。それは両親が長年保管してくれていた雛人形です。実家にある物を整理しようとしたところ、母が大事に保管してくれていた雛人形を見て、捨てる気にはなれませんでした。でもどうしたらいいのか分からずに、主人と話してました」
そして、和室の部屋には雛人形が置いてありました。
1ヶ月近くご主人と話をしていたようなので、店長の内藤が3つご提案しました。
(※ 手放すことが前提ですが、迷っている場合はデジカメなどに写真を撮っておくこともお伝えしました。)
① 雛人形を捨てずに、介護施設等に寄贈する
また最近、比較的多いのはお客様よりご依頼いただき、寄与する方法です。
ときどき作業で介護ホームに伺うことがありますが、介護施設内の食堂などに「雛人形・五月人形」などが置いてあることがあります。ご高齢の方を見ると「昔を思い出しているような方が多く」微笑ましい光景に見えます。
特にひな祭りの時期になると介護ホームの玄関に雛人形を模したポスター、チラシが置いてあることがあります。そこに近くの幼稚園児が訪れたりすると入居されている方々が元気になると聞いたことがあります。
※寄贈する際の注意点
寄贈はあくまでも、相手先が引き取ってくれる前提です。そして次のことにご注意ください。
1.施設内の規定を確認する。ホームよっては引き取っるケースがあっても、大きさなどの制限を設けていることがあります。そのため、事前に確認が必要です。
2.雛人形の保管状況が良くなと難しい場合があります。修復やクリーニングが必要なケースがあるからです。
介護ホーム以外を調べる際には、福祉施設、社会福祉協議会、市役所などに聞いてご参考になさってください。
② 埼玉県 岩槻市の人形共同組合にお金を払ってお願いする
当店と同じさいたま市内にある、岩槻人形協同組合があります。この組合は、ひな人形を適切に処分してくれるところなので、安心して任せることができます。
岩槻区内の商工会議所に入っていて、有料となりますが、ガラスケースは取外して郵送でも取り扱っています。ガラスケースを外すのは、さいたま市岩槻区内に郵送した際に、ガラスが割れて危険を伴い・あくまで対象が人形だからです。
また、例年11月に岩槻公園の人形塚前で供養が行われ、後日に供養の証が届きます。
(供養の証について詳しくお知りになりたい方は、岩槻人形協同組合にお問合せください。)
③ 業者に丁重に捨ててもらう
この場合は遺品整理業者に依頼することになります。当店でも「寄贈・人形共同組合」以外の選択をされる場合には、店長の内藤が丁重に処分します。
ご参考までに捨てるケースの方は全体の8割くらいの方々です。
ご依頼いただく状況は「岩槻」で処分することまで考えていない方、
ご事情・お考え・その他の理由があって寄贈先を選ばない方です。
処分方法・捨て方などでご不明な点等ございましたら、店長内藤までご相談ください。

