初めて遺品整理を経験される方へ。
34年前、父が亡くなりました。
その時初めて、私は遺品整理を経験しました。
どこから手をつけたらよいだろう?
何を残したら、後悔しないだろう?
色々なことを考えました。
「私の幼少写真」「アルバム」「父が大好きだった寅さん映画のパンフレット」、他にもいくつかの遺品を手元に残しました。
当時、私はホテルに勤めるサラリーマン。
時間もないので、業者さんに下見をしてもらいました。
そのとき、「当日は、この見積りにある金額を用意しておけばいいですね」と確認したところ、若い茶髪の男性が言いました。
「たぶん、それで大丈夫だよ」
まるで友達に話すような言葉づかい。
言い方だけならまだしも、金額があいまいなことが気になりました。
どちらにしても、気持ちを整理する場にふさわしい人ではない・・・。
結局、私は自分で遺品の整理をしました。
無事、遺品整理は済みましたが、5日間の休暇では終わらず、出社前日になって休暇の延長をお願いしました。
勤務先も忙しい時期でしたが、部屋一杯に不用品があったので、とても片付ける時間が足りなかったのです。
「私のような、嫌な思いをして欲しくない」
この思いから遺品整理業を始め、今年で23年目を迎えます。
先日、あるお宅で言われました。
「このビデオ、弟が大好きだったの。処分しないでいただけますか?」
よく見ると、ビデオラックに整理された寅さんのビデオでした。
私の亡き父も寅さんが大好きでした。
遺品には、故人との思い出が詰まっています。
その一つ一つを大切にしたい。
そう思って、当店には「思い出ボックス」というバスケットがあります。
大切に残しておく遺品は、この思い出ボックスに収めさせていただいています。
色々なお客さんと話す中で、私は遺品整理が単なる不用品の処分ではないと実感しています。
それは作業が終わると、皆さん必ず同じことを言われるからです。
「部屋はこんなに広かったのですね・・・」と。
それ以上、話はありませんが、それぞれに故人のことを思っていると感じます。
遺品整理は最後のお別れの場です。
そこに同席させていただければ、何よりの幸せに思います。
ご不明点やご質問があれば、遠慮なくお問い合わせください。
(お問合せ先)
電話048-471-0840
遺品整理の埼玉中央 店長