ご両親が亡くなった後に相続された方より遺品整理のご依頼があります。持家の方の場合で多いのは49日後です。
また賃貸物件の方では家賃が発生するので、比較的早めに遺品の整理をする方が多くいらっしゃいます。
当店にご相談が多いケースは「親の遺産整理と共に、最終的に実家の遺品整理」される遺族の方からのご依頼です。
今まで2000件以上の作業を行ってきましたが、ご両親の遺産を相続されたご兄弟等が数名いたとして、遺品整理は、比較的近くに住んでいる方が1人で抱え込んでしまうことがあります。
ただ、遺品整理は、実家にある家財、大型家電までを処分することになるので、とても1人で行なえるものではありません。
それをどのように進めていったらいいか、今まで2000人のご遺族と対話してきた業者が基本的な捉え方をご説明します。
1.形見分けで遺すものを把握して共有する
実家には家財、貴重品を含めた親の遺産が多くあります。そして遺品には「故人の想いを紡ぐ品々が遺っています」
ここでの「想いを紡ぐ」とは遺族の方が持ちかえる形見分けです。それを遺族で共有して誰が何を形見にするか、ご遺族にとって思い出がある品を選び見つけることが、親の遺産整理と共に遺品整理の第一歩となります。
2.そのうえで、遺品の整理を進める人を決める
本来、遺品整理は親の遺産を引継いだ全員が行うのが理想です。
ただ、勤務時間が不規則、兄弟でひとりが遠方に住んでいる等の理由で全員が揃わないこともあります。
そのような場合は、形見分けの品・実家にある遺産になるものを調べた後に、今後の方向性を決める人をひとりにすることです。
誤解がないようお伝えすると、遺品整理はとてもひとりでは行なえるものではありませんので、ひとりで整理をすることではありません。あくまで1.2の手順を踏んだうえで「ひとり」の方が遺品整理を進める方向性を決めます。
「形見分け・遺産の情報は共有」した後に、遺品整理業者に実家の片付けまで依頼されるような場合は、窓口や当日の立会いも、その方が行うことになります。
今までの経験でわかったことですので、繰返しますがご両親の遺産整理後に、ひとりの方が遺品整理の方向性を決めると時間も効率化されてスムーズに進みます。